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ハジメサセナイ

君次第で世界はグルグル回る
気が付いたらそうなってた
君さえ居なきゃ独りでだってて飛べたんだ
でも手遅れだ もう遅いんだ


サファリの中をエクスプロアして
見つけた君はマイポッド
メイド・イン・ザ喫茶みたく尽くします
ここで動けよ鈍感力

「心の中猛暑が続きましたー」とか
覗いてもくれなきゃそんなのは関係ないし

君次第で世界はグルグル回る
気が付いたらそうなってた
君さえ居なきゃ羽ナシだって飛べるんだ
でも手遅れだ もう遅いんだ


今はハニカんでる場合じゃない
どげんかせんといかん
気持ちの偽装は出来ません
どんだけ食べても駄目でした

「心の中雪が積もりましたー」とか
覗いてもくれなきゃそんなのは関係ないし

君次第で世界はグルグル回る
気が付いたらそうなってた
君さえ居なきゃ独りでだってて飛べたんだ
でも手遅れだ もう遅いんだ


君次第で世界はグルグル回る
気が付いたらそうなってた
君さえ居なきゃ羽ナシだって飛べるんだ
でも手遅れだ もう遅いんだ

------------------------------------------------------------

ボクノブンシン

ハロー・マイ・アバター
心は繋がっているかい?
偽者曲者半身分身 大事な出来損ない

予想を裏切るズレを受け入れ
それを楽しめ
『ハローベイビー』
僕の心はちゃんと届いているかい?

どうせ真実なんてどこにもないし
君はボクノブンシン
完璧なものほど美しくはないんだから
そのままでいいよ
君はボクノブンシン


ハロー・マイ・アバター
意思は通じ合っているかい?
偽者曲者半身分身 大事な欠点

オリジナルなの?フェイクなの?って
聞かれたりしたら
『ハローベイビー』
言ってやるんだ「誰の偽者なの?」と

どうせ真実なんてどこにもないし
僕はキミノブンシン
完璧なものほど嘘っぽく見えるんだから
変わらないでいい
僕はキミノブンシン


君を僕にしたいわけじゃないよ
そう思ってくれてるならいいなと願っただけで
僕から落ちたものも君になって
まだ知らない姿を待ってるよ


どうせ真実なんてどこにもないし
君はボクノブンシン
完璧なものほど美しくはないんだから
そのままでいいよ
君はボクノブンシン

どうせ真実なんてどこにもないし
僕はキミノブンシン
完璧なものほど嘘っぽく見えるんだから
変わらないでいい
僕はキミノブンシン
君はボクノブンシン
僕はキミノブンシン
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読み易くするために分割してみました。

今後の方向性ですが、とりあえずハウスをメインに据えた展開でソロ活動が出来ずにいた事をなんとかしようと考えています。
一応「ハウス」と銘打っているのは冠がある方が分かって貰い易いと言いますか、僕みたいに何でも屋をやってると「どんなジャンルやってる人ですが?」と尋ねられたときに「なんでもやりますよ」という応えだと、かえってマイナスに働く事の方が多く、絞っておくことで自分を明確化し易いというのが狙いです。

これは僕の憶測に過ぎませんが、未知の生物だったり「自分が知らないもの」「自分が把握出来ないもの」に関して人間は恐怖心や懐疑心、警戒心を抱くものですよね。エクソシストの「スパイダーウォーク」なんかがいい例だと思いますが、肉がただれたり、大して気持ち悪いルックスでもない、ただブリッジした状態で動いてるだけなのに「あんな格好であの速度で動けるわけがない、見たことない」というのがあの独特の気持ち悪さに拍車をかけている優秀なカットだと思います。
http://jp.youtube.com/watch?v=o-4f_NMUxcY
音楽にしてもジャンルという定義でなんでもかんでも縛ってしまうのはレコード店やメーカー、ユーザーへの都合で分類化し易いからというのもあると思いますが、「これはテクノだ」と明確に定義されているものを聴いているという安心感を得られる事に大きな意味を持っていると思います。悲しいかな、クロスオーバーを主としてる僕からすれば都合の悪い話なんですけどね・・・。
昨今のトランスの活動ですっかり「トランスのひと」と思われていても黙っていたり、むしろ自分からトランスやってますなんて言ってたんですが、こういうのが狙いだったりします。

幸いな事に昨今ハウスと定義されているものは、ゴリゴリのドイツ系エレクトロからUKな姫ハウス、カフェ系でゆったりとしたラテン系なものまで非常に幅広いので、これを逆手に取って色々幅広くやっていこうかなと思っています。
どんな事ができるのか、自分ならどうするのか、そういう事を提示していく意味でも許されることなら最初は出来るだけ振り幅を広く取って行こうと思っています。最近挙げた4曲を例にとって貰ってその先を想像して頂ければ、なんとなく理解していただけると思います。

きっとこれからも「俺はこういうのあんまり好きじゃないな」とか「私はこういうの聴かない」なんて曲もあると思いますが、中には「こういうのは聴かないけど、この曲は好き」なんて言ってくれる人が出てきてくれたり、それがきっかけで今まで聴かなかったジャンルにハマってしまう人が出てきてくれたりすると嬉しいなと思います。
これは僕がミュージシャンをやっている目標の一つでもあり、自分が先人達や先輩の偉大なミュージシャン達からそういった事を体験してきたから、次は僕がそういう形で貢献出来る人になれたら嬉しいなと。
そんな大袈裟な事じゃなく、単純に皆さんそれぞれの好みの中で僕の曲に共感してくれたり楽しい気分になったり悲しい気分になったり、バリエーションは揃えていきますので一曲でも多くお気に入りの曲にしてもらえるように頑張っていきますから、これからも見放さずに応援してくれたら嬉しいです。

早いものでもう3月も終わりが見えて参りました、如何お過ごしでしょうか。

僕の方は年明けからダッシュを切らざるを得ない状況になってしまい、このまま4月上旬くらいまで続きそうな勢いです。前回はハウスへのシフトを宣言しましたが、早速色々と取り掛かっております。

先ずはportableという女の子4人組のユニットですね。楽曲提供ではなく、プロデュースという形での依頼でしたので僕の精一杯で頑張ってみました。依頼内容に沿った上で自分で満足する形の曲が作れたと思っています。関西を中心に活動するみたいですのでみかけたら応援してあげて下さいね。
曲コンセプトなどなどはまた次回に纏めてみようと思います。それまではmusieのデモで僕の投げかけているテーマを想像して頂きながら聴いて貰えると嬉しいです。

6月末に僕のエージェント業務を一部やってくれているtatsumakiからコンピレーションをリリースします。ここに3曲ほど僕の曲が入ります。
musieにもうアップしてますので聴いてくれてる方もいらっしゃると思いますが、「overdrive」(アップしてるものはまだ完成ではないので時間があれば手直ししたいです)、「I want U」、そして「ヒーロー」の3曲です。

「overdrive」はフレンチエレクトロな路線で、品の無いエレクトロ・ロックという感じの仕上がりにしてみました。最近やっているジャンルで一番勝手が分からないので「大体こんな感じで許してください・・・」というノリで作ってみたんですが、そのワリには周囲の評判は上々でした。次回このジャンルをやるまでにはもう少しネタ繰りと勉強をしておきたいと思います。

「I want U」は、昨今流行っているハウスと呼ばれているカテゴリーの中で黒さのあるものが全然無いので、思い切ってイタロハウスなどの路線を踏襲し、時代に逆らってあえて混ぜてみました。ブレンド具合を間違わなければ多分なんとかなるんじゃないか、という考えで実験的にやってみたんですが、それが正解だったのかは暫く皆さんの反応を様子見、といった感じです。
サウンド面では、英語詩であることや黒さがある部分から邦楽臭さを消していく方向に努めました。ヨーロッパの匂いがするブラックミュージック?あれ?なんだこれ?、っていう曖昧さが狙いです。また感想などお待ちしております。

名義に関してですが、t-xignのハウス名義が「tail-back dexign」に決まりましたので、ハウスで気分一新で頑張って行きたいと思います。
由来ですが、「tail-back」は例えばトラックの荷台部分を指すんですが、tail-back partyなどと言って荷台で酒盛りをしたりすることもあり、パーティと関連性があって良い響きだなと思った事。それから荷台もそうですが「tail」という単語は尻尾、つまりお尻や最後の方って事を指しますので、新規参入して「後ろから追い上げる」そういう人間がデザインしたスタイルを提示していく、という意味も込めてあります。
ソロと比べ、サウンドに関して大した差別化は考えていませんが、ある程度クラブ色は意識した作りにして行こうとは思っています。タイスケの方もやる気は満々なのでこちらも頑張って行きたいなと思います。

「ヒーロー」ですが、こちらは今鋭意制作中です。
この曲はもう4~5年前に書いた曲でかなり思い入れのある曲です。テーマ性が強く、非常に難解な詞だったために敷居を上げてしまった事。当時流行っていたサウンドを無視し、テクノ/エレクトロ色が強すぎたために受け皿が見つけ辛かった事。パッと聴きでは安易な曲、聴いていくと深さが増す(パッと聴きの安易さもテーマの一つで狙ってるんですが)というテーマに沿って作っていたのに、大抵の場合においてその部分だけ取り上げられて評価されてしまう悲しい結果になってしまう事などなど・・・。
こういった点で中々発表出来ずにいました。

今のタイミングなら少しは理解して貰えるだろうかと思い、サウンドを時代感に合わせてリアレンジ、リミックスして発表しようと思ったのですが、正直思った以上に難航しています。
オリジナルの方を作るに当たって、曲/詞/アレンジ/サウンドをコンセプトとテーマに完璧に沿うように一体として書いた曲なので、これを崩すとなると説得力に欠けてしまって、もう既に10パターンくらい作ってみたんですが未だ自分では納得出来ずにいます。
このガチガチに固めた感じを崩すというのは、前述しました「難解過ぎて敷居を上げてしまった」事を上手に崩すチャンスでもあると思い、その方向で今回のバージョンのコンセプトとしたのですが、如何せん技量不足なのか、オリジナルで完成形だと思ってしまってるのか、思い入れが強すぎるのか、リミックスの糸口が見出せずにいます。まあ、期日までにはなんとかします・・・。

この他にも幾つか案件が入って来ています。メジャー絡みのものもありますし、リミックスの依頼、色々とあるんですがちゃんと話が纏まったらお伝えしますね。

今年初めての書き込みです、皆様明けましておめでとう御座います。
暫く慌しく過ごしてましたのでblogまで手が回りませんでした。ゴメンナサイ。
今年も変わらず宜しくお願いしますね。

さて前回予告を出したまま相当な時間放置してしまいましたが(;;;´_ゝ`)今回は音に関してでしたね。といっても何を書こうと思っていたのかすら忘れてしまいましたので、大まかな部分とその周辺の事情などについて書きたいと思います。


トランスを始めてから常に命題としてきました「出る音との戦い」ですが、この曲でようやく決着が着いた気がしました。僕の好きなサウンドやミックスをするとDJ達にとって求めてる音とは程遠く、また彼らの好みに合わせるとCDなどの鑑賞環境ではペチペチした仕上がりになってしまいます。要因としては沢山あるのですが、例えばローの処理一つをとっても、ハコでは鳴り調整用のグライコで大抵の場合持ち上がっていて、そのせいで「丁度いい」が「過剰」になってしまい、そこがハコのコンプやアンプに突っ込んでしまってブンブンいってしまったり。
リード一つとっても彼らの言う「出る音」を作ろうとすると空間EFXは可能な限り廃してドライな音にしなければいけませんでした。全体的なミックスに関しても同じ事が言えて、横の広がりを出したり、位相操作で捻出したりすると、スピーカーが複数同時に鳴る「ステレオではない空間」ではマイナスにしかならないことが殆んどです。

ここ2年ほどトランスを作ってきてそれなりに努力をしてきたのがこの「ハコでOKな音」と「CD環境やヘッドホンで聴いても良い音」とを両方併せ持った音です。クラブでちゃんと鳴ってこそのクラブミュージックですが、落ち着いて聴きたい人を切り捨てるのも嫌なものですよね。
ただこれを追求していくと沢山の矛盾が生まれます。上記説明と合わせて考えて欲しいのですが、当然ローを削ったらローは出ませんし、リバーブのかかっていない音に空間も艶も出せません。

ただ、闇雲に数を作ってきたお陰でようやく一筋の光を見出す事ができました。作業中の再生音をハコで鳴らせるならもっと簡単に行き着いたと思うんですが、勿論そういうわけにもいかないので(笑 何度も新しい曲で実験→ハコで鳴りを聴く、を繰り返して「これだけはやってはいけない」「ここだけは出しておくべき」といったような最低限なツボですね、これが沢山蓄積されてきました。
これらを一度お浚いしたいと思い、ふんだんに盛り込んでみたのがLET~のリミックスでした。返って来た反応は「全く問題無い」とのことで、それならと、もっと過剰にやってみたところようやく僕自信が一つ納得出来るレベルで「両方の良いとこ取りな音」に行き着いた気がしました。今までの引き算方式を一度整理して、ここにきてようやく空いたところに足し算で埋めていけた、というようなイメージでしょうか。

今回の曲は過剰に空間処理が施されております。これは「ここだけ出しておけば聴こえる」というキモのみを残し、残りの成分にリバーブやディレイ処理をしているためです。コンプで最終的に持ち上がる事も考慮し加減していますが、今までに無いくらい過剰にかかっています。目立たせる事と相反する部分を織り込むために「沢山かかったように聴こえる」心理的な部分を重視し、沢山の小細工を施して誤魔化しました。
ロー、要はキックやベース、リード楽器のローカット処理ですが、これも可能な限り出せるところは出して「ここだけは全体的に削る」部分をEQだけに頼らずピンポイント的にコンプで押し込んでいます。これも実際は出してはいけない部分は削ってあり、全体として太く聴こえる「気がする」部分を強調してみました。
結果として広がりも奥行きもあり、艶もありつつ相反する「クラブミュージックっぽい押し込んで詰め込まれたブリブリな音」も併せ持ったものになり、これらはヘッドホン環境でもステレオなスピーカー環境でもハコでも同等に表現出来ていると思います。DJ的な耳でも聴いて貰いましたが「リードもキックも出ている、且つ壮大」らしく、やはり外れてはいないようです。


この曲が完成したときに一つのゴール的なもの、妙な達成感が生まれました。それと同時にこの曲が評価されないようならトランスで僕に出来ることはもう無いだろうという事、そして同時に僕が期待しているほどのフィードバックはやはり得られ無いのだろうなあという焦燥感を併せ持った不思議な「やりきった」感情も。
きっと倍の出来の曲を作れたとしてもこの曲が得られるであろう評価と変わらないのだろう、みたいな事でしょうか。

 

この良く分からない達成感を迎えたところで、少し宣言したいことがあります。それはここ何年かトランスを頑張ってきましたが、そろそろその活動も終わりを迎えることです。勿論全くやらないということでは無いですが、今年はハウスに力を入れたいと思います。

トランスを始めたキッカケ。僕のように何でも屋をやっていますと色んな種類の仕事の依頼があるんですが、当時はよく「トランスっぽい曲を~」という注文が来ていました。良く分からないのでお断りしていたんですが、あまりに多いので「断るんじゃなく、この際何かの縁だと思って本格的にやってみるか」と思ったのが始まりです。
ハウスに関してもここ半年くらいの間に似たような状況が起こっていて、これもまた運命だと感じ、もう数ヶ月前から活動をシフトする準備を始めております。今回も相変わらず勉強不足ですが(笑 もっと勝手が分からなかったトランスでもなんとかなったんだ、今度もどうにかなる、という根拠のない思いだけで始めてみようと思いました。

幾つか簡単なデモを作ってみたんで関係者に配ってみたところ評判もそれなりでした。早くも幾つかのプロジェクトが動いております。t-xign名義でも出すと思いますが(名前は変えるかも知れません)、これからは基本的にソロの活動の方が多くなると思います。

今日本で「ハウス」と呼ばれているものでも種類や系統は沢山ありますが、3つか4つに絞って色んなものを作っていこうと思います。皆さんも飽きずに着いて来て貰えるよう、また、トランスを通じて僕を知って貰った人にもハウスに興味を持って貰えるような曲を書いていければと思ってます。これからも変わらず応援して頂ければ嬉しいです。

それでは、今年の抱負や目標を掲げたところで、
本年も宜しくお願い致します。

今年最後のトランスになると思います、新曲「HARDSTYLE REVOLUTION」をミュージーにアップさせて貰いました。

今回のコンセプトはハードコアやハードダンスとエピックが融合され、行き来するようなちょっと無いようなスタイルの曲を、というものでした。ではいつものように苦労話(笑)と製作工程を。


曲の方は結構前に書き溜めてあったんですが、まだアレンジとサウンド傾向の部分でイメージが固まっていなかったため保留にしてある一曲でした。
一番悩んだのは構成で、「普通にハードから入って気が付いたら分かり易いダッチトランスになってた」という部分で何をキッカケにどういう風にすればこのミスマッチングな組み合わせが自然になるのか、という事が一つ。
もう一つはサウンド傾向で、ハード系はアグレッシブでミッドが中抜けしたようなタイトなサウンド、対して日本でエピックと分類されるダッチトランスやハイエナジートランスはもっとオケ自体が太くて音がてんこ盛りという部分。僕の曲でいうと、例えばXtoCと先日の新しいリミックス版のLET~が同居する事になります。

先ず今回どうしても達成したかったのはトータルコンプで相当潰してもちゃんと空間のあるサウンド。凄く端的に言えば空間系EFXをたんまり使ってもちゃんと音が立つオケである事。そしてこの縛りが思いがけず切り口となりました。
デモではいつもの「オトナの事情」により肝心な部分が殆んどカットされていてなんの話か分かりようもないでしょうが・・・(フル版が手に入った方は是非聴いてみて下さい)、イントロから始まるドイツ系のハードダンスパートに思いっきり空間処理を施して「あの感じ」を残すにはレイヴ系(オールドスクールなタイプ)のαJuno系フーバーオケヒットしかないかなと思いました。作った音があまりにインパクトが強いため最初はキメの脅かし程度に使ってたんですが、色々調整してハードコアなフレーズとして使えるように工夫をしてみました。
ここで硬派なドイツハードダンス~ジュリテクよろしく懐かしのハードコアな雰囲気に雪崩れ込んだところで(笑)すかさず抜きさしでエピックのエッセンスを混ぜていきます。少々やりすぎたかなと思う部分もありますが、最近はAメロに当たる部分は導入部の雰囲気作りだとワリ切ってるのでメロがしっかりしてる必要性をあまり感じないため、趣旨が合ってれば大体でいいと思うようになりました。ここでは基本16ビートなのですが、頭打ちフレーズのテラーヒットが入るので、ハットや踊り狂うバッキングパートで16を、テラーヒットのフレーズに耳を持っていくと8を中心に聴けるようになっています。

さて、ここからが第2関門です。
Aパートでエピック感が勝ってしまってますからこのヌケでハードのエッセンスを一端前置きで感じておかないとバランスが取れないので思い切って2小節使って脅かしのブレイクからサイレントブレイクにしてそれっぽいボイスからの導入を。この間緊張感を煽るのと空白を少しだけ埋めるのにサイレン的な意味合いの音を混ぜてヌケの準備完了。
「HARDSTYLE!」というボイスからリズムになる音があったので流用させて貰う。このリズムはこの先想定してるサビフレーズを抜き差ししたブレイクフレーズに適さないと判断したので303系の音で少しポリリズム的にクロスオーバーしてクロスフェード処理を。
ここからテーマが混ざってくるんですが、一部を何度か聴かせては消え、というパターンはもう飽きたので(笑)フィルタリングしながら出来るだけ聴かせない方向に。こうすることで次に入ってくる繋ぎのボイスが聞き取り易く出来て一石二鳥です。
ここで使うボイスは飛行機のフライトアナウンスです。「皆様にお知らせがあります。離陸準備が整いましたので煙草の火をお消し頂いてシートベルトをお締めください」という台詞でサビまでを煽ります。
本当はここで一気にサビに行きたいのですが、ここは日本流で「ここでいくとみせかけて一回タメて行かないの法則」(笑)に合わせまして間をボイスで埋めます。散々煽ったフレーズはフィルタで一端大人しくさせ、キックバングをキッカケにボイスがきて、ピッチエンベロープをかけたダブサウンドで上昇音、サビに入るタイミングが分からないとDJがパフォーマンス出来ないので(笑)ディストーションキックを4つ鳴らして、アウフタクト気味なフレーズに聴こえさせるようにフィルタを一瞬手前で戻してサビが開始。

サビは下からゆっくり上がって行く上昇系のベーシックフレーズを考えてたんですが、色々悩んだ末玉数の多いフレーズに決めました。最近はゆったりしたメロディアスなフレーズが流行ってるみたいなので、ここはあえて反抗的に挑戦です。
連打フレーズといえばアルペジオですが、耳の肥えた方なら「僕のアルペジオフレーズは少し違和感がある」とそろそろお気付きかもしれませんが、基本的に大事なArpフレーズは全部手で打ってます。アルペジオ機能は便利で面白いですが、一瞬突きたい内声がアルペジオ周期と合わなくて上手に突いてくれなかったり微妙な玉の変更タイミング調整なんかで僕からすると逆に面倒くさい事になるので、基本フレーズを打ってから気に入らない箇所とリズムのシャッフル具合などを任意に修正し、基本的なバス・内声・トップリードと横のラインに分けて音を拾いながらそれぞれのラインがちゃんと機能してるか確認します。
バスパートは基本的にベースの役割ですが、ベースは別にちゃんとあるわけで一瞬2本目の内声の役割に変身する事も可能なのでそのパートパートによって和音構成で肉厚の足りないところや要らないところを縫うように配置。トップは言わばメロですからそのままで、その二つを縫いつつ邪魔にならないフレーズを考えてからもう一度見直してそれらがポリリズムとして機能するようにチェックしていきます。ベースパートは8裏を突くBsが別にあるのでシンコペーションでは少々突込み気味でもなんとかスピード感を保てますし、メロはスキッピング気味に走ってないと速度が死にます。これら鉄則を守ればとりあえず当たり障りの無いものは作れますので(笑)大体出来たら次は音です。

音に関しての詳しい事は次回書こうと思うので今回は簡潔に書きますが、このアルペジオフレーズを作る際にどこを切るかがかなりポイントになります。Arpフレーズを作った事のある方は経験があると思いますが、音としてローをHPFなどで切るのは細くなってイヤだが、Arpにしたときに下のパートがベースと被ったりコンプの関係上音がデカくなりすぎたりして意図通りに行かないことがあります。自力アルペジオの利点はここにもありまして、例えば一番下を突くパートだけ全部抜き取って別の音に差し替えるなんて事も出来ますし、レイヤーしているなら同じリズムをキープしながら特定音だけ鳴らないようにする事も出来ます。今回のリードはゼータを中心に3レイヤーされた音ですが、音の調整はこの抜き差しで行きます。
リードとしての音はノコギリ、どちらかと言えばスーパーソー気味なギュインギュインした音で行きたいのでベーシックな音を作ります。こういう音はエッジが立ちますが、ローミッドの太さが足りないのでもっと胴のある重心の低いを作ってレイヤーし、調整していきます。輪郭を強調するのに丸みのエッセンスが無いと痛いだけなのでスクエアを中心とした音を重ねていくんですが、これはローがハッキリ聴こえて主張し過ぎるためにこの部分は音楽的に処理していきます。
トップが意図通りに鳴る様音を作った結果Pro53に差し替える事になりました。ミッドの胴部分に注目すると太さはあるのでこのままにし、ローがとんでもない塊になり、引っかかりを作ったフレーズが目立ちすぎて曲の速度感が失われ、Bsとも被ってブンブン言ってますので先ずは下では目立ちにくいノコギリを残してスクエア成分を全部カットしてみます。音符的に聴こえはいいのですが、まだブンブンと主張してますので、ノコギリ成分の音色のローの部分だけベロシティを下げ、少しだけEQでHPFとシェルビングして全体のレベルを揃えます。ここまできてトータルコンプされた音を聴くと今度はリードが立ち過ぎているので、どこがでしゃばってるのか聴いてみます。やはりスクエアが主張しすぎているのでトップだけベロシティを下げます。この時点でリードが意図通り、ミッドも肉厚がある、ローはベースと被ってない、という音が完成します。

これまでに色々と解説してきて凄く今更ですが、音を作るときは「シンセサイズ・音響・音符」が三位一体のものとして考えると簡単です。音色そのものも音の倍音の塊、つまり和音の塊ですし、音響的にカットや強調をしていく方法とそれらを音楽的に解釈していく方法など様々です。Bsが太くなかったら音楽的に邪魔にならない上5度に別のオシレータでこっそり被せてみる、別の音色で5度を足す、キックがキールートにチューンされていたらBsと被ることが多いわけでその倍音をEQで削ってやるなどなど、こういう考え方ですね。

話は戻りましてサビから2ヌケです。1ヌケでハードな導入を使いましたから、この部分でバランスを取らないとまた印象が偏ってしまいます。折角オケヒ的なテラーヒットがあるのでこれを利用してハード系お約束の3連フレーズで攻めてみます。
ここでの醍醐味はリズムが変わることとでアップダウンを楽しむ良さだと思います。ハードコア的なフレーズが出来たら抜き差しを慎重に考え、徐々に漢らしくなるように調整。鬼シャッフルさせたクラップを3連と重ねる事で3連のシャッフル感が出ますから(4拍6連とのマッチング/ミスマッチングですね)これを利用してまだ足りない部分をハットで縫ったり強調したりしてうねりを出していきます。
このまま何事も無かったかのようにサビに戻すのは不自然すぎますから、テラーヒットの名残が残るようにして拍頭を強調して誤魔化します。ドサクサに紛れてArpフレーズを下からフィルタで開いて連打フレーズ。またすぐ行くと怒られるので(笑)転換を誤魔化すためにも間を入れてサビに戻します。

1サビより盛り上がらないといけないので音符的な部分ではなくリズムを工夫してみました。1サビでは8小節ごとに区切りとしてのフィルインを少し強調気味にしてあるので、これを気付かれない程度に「行きっぱなし」にしてスピード感を損なわないように、そのまま流れるように作っておきます。これくらいしても2度目に聴くサビなので同じくらいの勢いに聴こえる筈です。耳とか印象って不思議ですね。

今回はこの辺で。次回はこの曲の音色について。

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xign (サイン)
性別:
男性
職業:
音楽屋さん
趣味:
映画鑑賞 などなど
自己紹介:
作曲、プロデュースからエンジニアリングまで、曲が出来るまでの全ての工程をなんとなくそしてぼんやりとこなす人。ジャンルはポップス、ロックからダンスミュージックまでなんでもやります。最近はすっかりハウスの活動が中心になってマス。
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