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今年初めての書き込みです、皆様明けましておめでとう御座います。
暫く慌しく過ごしてましたのでblogまで手が回りませんでした。ゴメンナサイ。
今年も変わらず宜しくお願いしますね。
さて前回予告を出したまま相当な時間放置してしまいましたが(;;;´_ゝ`)今回は音に関してでしたね。といっても何を書こうと思っていたのかすら忘れてしまいましたので、大まかな部分とその周辺の事情などについて書きたいと思います。
トランスを始めてから常に命題としてきました「出る音との戦い」ですが、この曲でようやく決着が着いた気がしました。僕の好きなサウンドやミックスをするとDJ達にとって求めてる音とは程遠く、また彼らの好みに合わせるとCDなどの鑑賞環境ではペチペチした仕上がりになってしまいます。要因としては沢山あるのですが、例えばローの処理一つをとっても、ハコでは鳴り調整用のグライコで大抵の場合持ち上がっていて、そのせいで「丁度いい」が「過剰」になってしまい、そこがハコのコンプやアンプに突っ込んでしまってブンブンいってしまったり。
リード一つとっても彼らの言う「出る音」を作ろうとすると空間EFXは可能な限り廃してドライな音にしなければいけませんでした。全体的なミックスに関しても同じ事が言えて、横の広がりを出したり、位相操作で捻出したりすると、スピーカーが複数同時に鳴る「ステレオではない空間」ではマイナスにしかならないことが殆んどです。
ここ2年ほどトランスを作ってきてそれなりに努力をしてきたのがこの「ハコでOKな音」と「CD環境やヘッドホンで聴いても良い音」とを両方併せ持った音です。クラブでちゃんと鳴ってこそのクラブミュージックですが、落ち着いて聴きたい人を切り捨てるのも嫌なものですよね。
ただこれを追求していくと沢山の矛盾が生まれます。上記説明と合わせて考えて欲しいのですが、当然ローを削ったらローは出ませんし、リバーブのかかっていない音に空間も艶も出せません。
ただ、闇雲に数を作ってきたお陰でようやく一筋の光を見出す事ができました。作業中の再生音をハコで鳴らせるならもっと簡単に行き着いたと思うんですが、勿論そういうわけにもいかないので(笑 何度も新しい曲で実験→ハコで鳴りを聴く、を繰り返して「これだけはやってはいけない」「ここだけは出しておくべき」といったような最低限なツボですね、これが沢山蓄積されてきました。
これらを一度お浚いしたいと思い、ふんだんに盛り込んでみたのがLET~のリミックスでした。返って来た反応は「全く問題無い」とのことで、それならと、もっと過剰にやってみたところようやく僕自信が一つ納得出来るレベルで「両方の良いとこ取りな音」に行き着いた気がしました。今までの引き算方式を一度整理して、ここにきてようやく空いたところに足し算で埋めていけた、というようなイメージでしょうか。
今回の曲は過剰に空間処理が施されております。これは「ここだけ出しておけば聴こえる」というキモのみを残し、残りの成分にリバーブやディレイ処理をしているためです。コンプで最終的に持ち上がる事も考慮し加減していますが、今までに無いくらい過剰にかかっています。目立たせる事と相反する部分を織り込むために「沢山かかったように聴こえる」心理的な部分を重視し、沢山の小細工を施して誤魔化しました。
ロー、要はキックやベース、リード楽器のローカット処理ですが、これも可能な限り出せるところは出して「ここだけは全体的に削る」部分をEQだけに頼らずピンポイント的にコンプで押し込んでいます。これも実際は出してはいけない部分は削ってあり、全体として太く聴こえる「気がする」部分を強調してみました。
結果として広がりも奥行きもあり、艶もありつつ相反する「クラブミュージックっぽい押し込んで詰め込まれたブリブリな音」も併せ持ったものになり、これらはヘッドホン環境でもステレオなスピーカー環境でもハコでも同等に表現出来ていると思います。DJ的な耳でも聴いて貰いましたが「リードもキックも出ている、且つ壮大」らしく、やはり外れてはいないようです。
この曲が完成したときに一つのゴール的なもの、妙な達成感が生まれました。それと同時にこの曲が評価されないようならトランスで僕に出来ることはもう無いだろうという事、そして同時に僕が期待しているほどのフィードバックはやはり得られ無いのだろうなあという焦燥感を併せ持った不思議な「やりきった」感情も。
きっと倍の出来の曲を作れたとしてもこの曲が得られるであろう評価と変わらないのだろう、みたいな事でしょうか。
この良く分からない達成感を迎えたところで、少し宣言したいことがあります。それはここ何年かトランスを頑張ってきましたが、そろそろその活動も終わりを迎えることです。勿論全くやらないということでは無いですが、今年はハウスに力を入れたいと思います。
トランスを始めたキッカケ。僕のように何でも屋をやっていますと色んな種類の仕事の依頼があるんですが、当時はよく「トランスっぽい曲を~」という注文が来ていました。良く分からないのでお断りしていたんですが、あまりに多いので「断るんじゃなく、この際何かの縁だと思って本格的にやってみるか」と思ったのが始まりです。
ハウスに関してもここ半年くらいの間に似たような状況が起こっていて、これもまた運命だと感じ、もう数ヶ月前から活動をシフトする準備を始めております。今回も相変わらず勉強不足ですが(笑 もっと勝手が分からなかったトランスでもなんとかなったんだ、今度もどうにかなる、という根拠のない思いだけで始めてみようと思いました。
幾つか簡単なデモを作ってみたんで関係者に配ってみたところ評判もそれなりでした。早くも幾つかのプロジェクトが動いております。t-xign名義でも出すと思いますが(名前は変えるかも知れません)、これからは基本的にソロの活動の方が多くなると思います。
今日本で「ハウス」と呼ばれているものでも種類や系統は沢山ありますが、3つか4つに絞って色んなものを作っていこうと思います。皆さんも飽きずに着いて来て貰えるよう、また、トランスを通じて僕を知って貰った人にもハウスに興味を持って貰えるような曲を書いていければと思ってます。これからも変わらず応援して頂ければ嬉しいです。
それでは、今年の抱負や目標を掲げたところで、
本年も宜しくお願い致します。
トランスもハウスも基本は『4つ打ち』なので違和感は無いとは思いますが… タブン
xign氏のトランスで聴いた方向性を予想するなら、アッパー系~テックハウス系なのでしょうか?
いずれにせよ期待して待ってますw
それとあと、t-xignオンリーの2ndアルバムって出ないんでしょうか?(´・ω・`
P.G.の10分尺とか、Into The Rainの『もう一枚のMix』とか、Let Me Goのアナログonlyのとかトカ...
ハウスに完全に移行する前に出してほしいなー、なんて思ってたりします。ハイ。
>アッパー系~テックハウス系なのでしょうか?
コメントには書ききれなかったんですが、穏やかに乗るタイプからドイツやフランスのタイプのゴリゴリのエレクトロまで、かなり幅は広く取るつもりでいます。今のところはプロデュースするアーティスト二組と、夏には別にコンピレ参加の話もあります。また次回の記事でもう少し詳しく展望を書くつもりでいますが、他にも早速幾つか話を頂いてるのでこれらが上手に纏まるといいなあと思ってます。
セカンドの件ですが、個人的には出したいのはヤマヤマですし有り難い事によく要望も寄せて頂くのですが、実際のところ(色々事情がありまして)ナカナカ難しいんですよ・・・。この業界でアーティストCDを一枚出すのはかなりハードルが高いものだったりします。他のアーティストさんが全然出さない状況をみて頂ければ大体の見当がつくかとは思いますが、まだ売り出し中だったt-xignがファーストを出せた事もかなりのゴリ押しと沢山の準備や根回しで奇跡的にリリース出来た経緯があります。
一度話があったにはあったのですが、自然に流れてしまって多分このまま無かったことになると思います。もし出るとしたら、僕が爆発的に売れてアンソロジー的な位置づけででも纏められない限り(まあ無理でしょうね・・・笑)ないでしょうね。
とりあえずはitms辺りを利用して頂いて「自分セカンド」を作って下さい、としか言えません・・・。力不足で申し訳ないです。
こんな感じで答えになってますでしょうか。
Rock Ur Bodyは奇跡中の奇跡でのリリースだったのですか。そのへんの業界の人間でないので複雑な内部事情はサッパリです。
でも「インディーズだったらいけるんじゃない?」とは思いましたが、前述の通り音楽関係者でもない単なる一リスナーだけなので、これ以上の深入りはしないことにします。
>とりあえずはitms辺りを利用して頂いて「自分セカンド」を~
これをやりたいんですが、脳内で(というか現段階で)無くてはならないのがどうしてもあるんですorz
Let Me Go [12"club edit]なんですよねー。
この曲の為に使うはずも無いアナログを買ってまでは…と躊躇してしまってるんですよ。イヤホント。
Hardstyle Revolutionはアニメトランスまっしぐらのクエイクさんからいずれは出そうなので待てますが…
xignさんの曲を初めて聴いたのがサンモニ収録のFly Awayで、ネットで調べ回った結果muzieに辿り着きました。
自分が特に感動したのはLet Me Goだったワケなんです。この哀愁感漂うのが何ともたまんなく好きで。
他の曲よりt-xign、三度の飯よりt-xign(コレ何処かで書いた気g、ってウワマテナニヲスr)とばかりにアルバム買ってmp3を買い漁って今に至ります。
カナリ思い入れのある曲なのでitmsでもドコでもいいので出していただけたら(´;ω;`)
ここで話を変えて(湿っぽくなりましてスイマセンorz)
>夏には別にコンピレ参加の話も~
ということは水面下で進行しつつあるってことですか。muzieでのアップを期待してます~
mp3単体のリリースとか出ましたら是非とも買い漁りたいです。
>ドイツやフランスのタイプのゴリゴリのエレクトロ~
Σ な、なんだってー!!!
t-xign=ハード哀愁系でまかり通ってた(?)だけに期待しないわけにはいかないわけですよ。
ますます目が離せなくなってきますね(´ω`*)
長々と書いてスミマセヌorz
>Rock Ur Bodyは奇跡中の奇跡でのリリースだったのですか。
状況を自分で固めてゴリ押ししたのは否めないですねぇ。
ファーストとは違い、僕が原盤権も出版権も半分しか所持していませんから、もう僕の一存でどうにかなる状況では無くなってしまっているのが一番の違いでしょうか。
>Let Me Go [12"club edit]なんですよねー。
あれ、リリースされてませんでしたっけ?・・・。あーそうですね、よく考えると収録されたのがVictorさんのTranceRaveで、クエイクの出版ではないことでiTMSで買えないという事態になってるわけですね、、、。すいませんこれは気付きませんでした、一度この件については会社の方に聞いてみますね。
>この曲の為に使うはずも無いアナログを買ってまでは…と
ウワー、勿体ないのでやめてください;;
>Hardstyle Revolutionはアニメトランスまっしぐらのクエイクさんから
この曲は久々にFARMさん用として書いた曲で、一応事前交渉ではOKが出ていまして、このまま行くとオリジナルでは初のメガトラに収録される予定になっているんですけど、次のメガトラが今年半ばに発売だそうで(発売するコンピレに対して予算を組んでいくのがこの業界のスタイルなんです)6月頃までお預けになってしまうようです。
更にFARMさんからの発売となると、これまたiTMSでは買えなくて・・・となってしまうと思います。なんだか大人の事情ばかりで申し訳ありません;;
>xignさんの曲を初めて聴いたのがサンモニ収録のFly Awayで、ネットで調べ回った結果
有り難いです。こういった事を耳にするとトランスやってよかったなぁと思います。
FARMさんにはこの曲でお世話になり、最初にスタートを手伝って頂けましたからそのお返しにと思いNO WAY OUTのリミックスやHARDSTLE~を作る事になりました。僕自身はあまり納得してない曲の一つですが(笑 この曲のお陰で沢山の人に聴いてもらえるようになった思い出の曲ですね。
>この哀愁感漂うのが何ともたまんなく好きで。
こういった感想をよく頂くのですが、こちらから発信したものが少しでも狙い通りに受け入れて貰えると嬉しいものですね。こういった曲は流行ったり浸透するのに非常に時間がかかり(この曲も軽く半年はかかりました)耐える時間を周りの人にも背負わせてしまいましたが、いつしかこういう曲調が僕の曲の代名詞の一つとして語られるようになって、少し嬉しい気持ちになります。
>他の曲よりt-xign、三度の飯よりt-xign(コレ何処かで書いた気g、ってウワマテナニヲスr)とばかりにアルバム買ってmp3を買い漁って
沢山買って頂けたんですね、有難う御座います。('▽`)
せめて遣って頂いたお金分は楽しんで貰えると嬉しいです。
>ということは水面下で進行しつつあるってことですか。
本当はそれなりに前から準備していたのですが、アーティスト活動を始めてからはジャンルを決めたり変更をするのに変に無駄な労力を必要として、僕みたいなクロスオーバー的な音楽で色んなことをやっている身としては簡単にはいかないんだな、という事を痛感した数年でした。こちらでもガンバリマスのでよかったら見捨てないで聴き続けて貰えると嬉しいです。
>t-xign=ハード哀愁系でまかり通ってた(?)だけに期待しないわけにはいかないわけですよ。
上にも書きましたが、世間的にはすっかり「トランスのひと」と認識されてしまいましたから、これを覆した上で沢山のアーティスト犇めく中に割り込んでいくのはそんなに簡単なことではないと思っています。最初は「あれは~モドキ」なんて色々陰口なんかを叩かれつつも(笑 耐えて頑張っていけばそのうち僕の居場所も出来るんじゃないかと期待しています。期待はあくまで期待ですけどね。
>長々と書いてスミマセヌorz
いえいえ、コメントを書いていただけるのは嬉しいです。音楽を通して知らない人と繋がるのはいい事だと考えますし、なんだか楽しいじゃないですか。
それでも気にされるようでしたらお気軽にメールでもして頂ければ、と思います。ミュージーのメッセージから送信されてきますので、メアドを一緒に添えて頂ければ。
それでは~
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