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【解釈】
主人公は宇宙飛行士で、自分が今目の前にしている最高の地位と最高のハイテクに囲まれた環境、目標に辿り着いてしまった達成感から来る孤独とそこにある空虚さを話しています。
ヒーローとはなんだろうか。一緒に考えて行きましょう、ではなく、僕の定義を少しお話しましょう。そして最後に書きますが、それはとても意味のない事でもあると思うので、これを最後まで読んでもあなたにとって何の得にもならないであろう事も付け加えておきます。
言葉を発すること、何かに書き留めること、その時点でそれはウソになる。
僕が「青」と言っても、伝えた相手には僕のイメージする「青」とは違うものを連想するだろう。だからどんな真実を語っても無駄だ、所詮人に正確な思いや事象を伝えることなど出来やしない。「話せば分かる」「言えば分かる」なんて体のいい幻想だ。
では真実や核心、そこにある本質とは何か。
それは受け取った相手が感じたり思ったもので成立するということになる。自分のためにやったことが相手にとって気遣いと感じられればそこには優しさと思い遣りが生まれてしまい、また逆に優しさをもって接したとしても、相手にとってそれが余計なお世話に変化することもある。
人に説いてまわったりすることの無意味さや、思いを発信することの空虚さを知らないアーティストは居ない筈だ。人に破片を投げかけ、そこに想いってヤツが何か乗っかって、色んなカタチの感情を生み出せばそれだけで成功なのだと。それ以上の『人に何かを伝える手段』などきっとありはしないのだ。
意味のあることなんてこの世にどれだけあるだろうか。だったら意味付けに走りがちになる僕ら人間の行動は、相当無駄に思える。
でもそれがこの何もない世界に生きる原動力への意味付けに値するなら、それを追い求めることもまた真に必要な事なのかもしれない。
この作り手と受け手のスレ違いと勘違いがあるからこそ、新しいものがそのモチベーションを崩さずに生まれ続けていくのだろう。そこには「意味のある無意味なもの」が交錯し合っている。
自分の弱さを一切見せない時期がありました。僕の背景がそれを許さなかったのだけど、完璧であることや常に平然としていることが求められ、そしてそれを踏み台にして沢山の人が活きていました。そういう立場にありました。
唯一の理解者であった筈の彼女は、僕が弱みをみせないことへ不満さえ漏らしました。それほど器用でなかった僕は、彼女と過ごす時間にそれほど開放的になれなかった。
この状況で板ばさみになった僕は、弱さを見せることがその他の全てを崩しかねない原因を作ることにもなり、僕をそういう風に見立て、キャラ付けし、勝手に祭り上げた人への責任を果たさねばならなかったのです。期待に応えることが嫌いではない自分にとってそれ自体は構わないことでした、でもその裏では失敗出来ないという無駄に重いものを背負ってしまいました。
自分が始めたことへの責任、そして初めて本心から感じた「義務」ってヤツを全うしていくために必要な足枷でした。
だからこの気持ちを人に伝えることは出来ず、何があっても自分の中に閉じ込めておくしかありませんでした。唯一同じ位置にいた人間は耐え切れずに早々に逃げ出してしまって、辛さを分け合うことも出来なくなりました。
一人取り残され孤立した僕は、自分がやっていることを正当化しないととてもやっていける状態ではなかった。そのために多くの犠牲も払いましたが、それが何かを提供する側の責任ということも良く分かっていました。音楽を始めた当時の自分にとってもそういった経験は大事な事だったかも知れない。
冷静に判断し、迅速に行動することは周りから見れば立派な事かもしれない。しかし目に見える部分を羨まれ、疎まれ、「どうせお前は違うから」とある種の差別を受ける。人が持ってる総合的な能力はほぼ等しいのだから、どこにどれだけの努力や労力を注力したかが結果となるだけであって、その上辺だけを剥ぎ取って見られることの無意味さと空虚さを知る事になった。そこに新たな絶望を感じた事は確かだ。
新しい事を始める事やそれを続けていく事の難しさ、人の前に立つ事の責任と苦しさ。120人規模の団体を纏めるには、まだ余りに若過ぎました。そんなに苦労をしてまで人の中に何かを生めたかどうか僕には分かる術はありませんが、僕がしたことそのものではなく、そこから間接的に生んだものは僕の中にちゃんと返って来ました。
結果としてプラスマイナスゼロと考えれば僕のやった事が意味のあるものだったのか、やはり答えは出ません。
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